「本日の秋の実」はトキリマメ
今年の「ちょこっと隊」は木曜日、今日のお目当ては先週見つけられなかったトキリマメです。前回お目にかかってからずいぶんご無沙汰、カメラがデジタルになってからの画像がない。どこかで見られないなぁ、って去年あたりから気になっていた実。
見っけた! つぶらな黒い瞳にルージュの莢。ちょっと盛りを過ぎたようで大人しくなってしまったけれど、若い頃は思いっきり魅惑的な真紅の莢なんですよ。
青紫の莢に瑠璃色の種のノササゲと同じような黄色い花が咲くってホントに不思議で面白い。
そのノササゲもそろそろ莢が割れて中の種が覗いていました。去年、花の頃から足繁く通って観察したひときわ愛着のある"my bean "。でも今年はあの辺りに見当たらない、多年性のはずなのに。
今日はこんな「赤と黒」もありました。ちらっと目に入った時は、あ!トキリマメ! と、胸が高鳴って…ってこのゴンズイだって充分嬉しい。
えーと、今日は「トキリマメ、トキリマメ」って唱えながら歩いていたので、目の端を赤いものがよぎる度にドキッ、そして「なんだ(ミヤマ)フユイチゴか」ってがっかり。とはなんてもったいない、こんなに瑞々しく輝いていたのにね。載せてあげましょ。
沢筋にはウラジロノキの実がいっぱい落ちていました。
ところで、モミジ台の紅葉、こんなでしたよ~。一週間でずいぶん進んだみたい。
ヤマアジサイのドライフラワーは、周りの装飾花が渋い色合いに枯れて、これもなかなか味がある。
センボンヤリのポンポン玉。これも前から気になっていた実です。今回センボンヤリだってわかって、同じくすっきり。春に咲くあの小さな可愛らしい花がどうしてセンボンヤリという名前なのか、ずっと不思議だったのです。春の花の茎は10センチくらいなのに、夏から秋にかけてニョキニョキと長い茎が伸びて、その先に閉じたままの花がつきそのまま実になるんですって。
うん、この写真(2014.10.17)なら確かに千本槍に見える。なるほど。
はて、この赤い実は何でしょう。ずいぶんたわわに実っていました。ウメモドキに似た実(ほんの少し大き目)なんだけど、葉っぱの感じが違う。
ウメモドキの葉の毛のない種類をイヌウメモドキというようですが…
「葉は互生し、楕円形または披心形で、先端は鋭く尖り、縁に鋸歯がある」
確かにそうではありますが…? また保留が増えちゃった。そのうち分かるでしょう。
で、謎の実はともかく、黒い実だってありましたよ。 ヒサカキ/ナルコユリ
明るい紫色の実はその名の通りのムラサキシキブ、多分。とっても似ているコムラサキは別の種(シュ)、って区別が大変。
ツルギキョウの実は桔梗色というよりは少し赤みがかかって、ノーブルな雰囲気を醸しています。
キジョランの葉の裏にはアサギマダラの卵、また見つけちゃった。
アサギマダラは卵も幼虫も蝶の姿も見たことがあるから、今度は半透明の翡翠のようになるという蛹をぜひ。
この日は曇りがちであんまり気が晴れるような空ではなかったけれど、時々は青空も覗いて、遠くの町に日が当たっていました。
あ、また赤い実。サネカズラ
と、好天気とはいえない平日だったのに、この季節の高尾山は大人気、右は天狗焼き、左はケーブルカーの行列です。
当然歩いて下りて行きます。金毘羅台のマメガキもいい色合いに熟していました。これも木の実ですね。
だいぶ地味だけれど面白い形のゲンノショウコとウバユリ、ついでにもう一回マユミも載せちゃいます。秋の山で木の実、草の実を見かけると心が躍るのは、前世は小鳥だったのかもしれない、なんてね。
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