4/3 (月) 熊野古道を歩く ② 中辺路合流・本宮大社へ + 付録 |
熊野川はこの時期にしては水量が少ないという話でしたが、浅くても澄んだ水がゆったりと流れていました。
八木尾からはしばらく車道を歩きます。
古道歩きをここで切り上げ、大和八木から戻ってくるバスで大社まで行くこともできるけれど、それは一日3本。実はバス停に降り立った時、ちょうどそのバスが通りがかったので、ちょっぴり迷いました。でも初めから歩き通すつもりだったのでそのまま見送ります。
しかし、車道を歩くのってあんまり面白くありませんね。だんだんいやになってきました…
途中道の駅で明日の食糧を調達したり、河原に下りて遊んだりしながら、平岩口BSで国道168号線を離れ、その先三軒茶屋跡で紀伊田辺からの中辺路に合流しました。
今も休憩所があって、出店のおばあさんとお喋り。
「果無峠を越えて」と言ったら、「えらいねぇ」と褒めてくれました。うふふ。
外国人にも人気のようです。
今日の最後、本宮まで歩いて入るという意味はあるものの、山歩きということでは
この中辺路40分を歩くためだけには、あの50分の車道歩きは割に合わなかったかも、
なんて生意気に思ったりもしてしまいました。
けれど皆が皆山道を歩けるものではない。6キロほどのザックを背負って、休み休みとはいえ8時間近く歩き続けることができる、しかもそれが楽しい、というのはとても有難いことなのですよね。
でもねぇ…ここに祀られている神様、たとえば主神の家都美御子大神(けつみみこのおおかみ)は阿弥陀如来の権現(仮の姿)とされていますが、同時に古事記に登場するスサノオノミコトの別名だそうで…
ふーむ、そうすると両方を繋げると、スサノオが阿弥陀如来?
で、残りの二柱はイザナミ&イザナギの千手観音と薬師如来。
神仏習合とはあまりに乱暴というか、融通無碍というか、なんて、ぶつぶつ…
仕上げに大斎原に寄って、今日の行程はおしまい。
明日は那智からの道の半分を歩きます。
★ 八木尾BS1415-道の駅奥熊野古道1440/1510-三軒茶屋跡1535-
本宮大社1615
======== 付 録========
果無から八木尾までの道しるべとなってくれた30体の観音様。
(三十三観音のうち3体は今日のコースから外れています。)
全部にご挨拶するつもりではなかったのに、歩いているうちになんだかお近づきになってしまって結局全てを撮影してきました。終わりの方は道筋ではなく少し小高い斜面にあったけれど、ちゃんとね。
そのうちの何体かをご紹介します。
小さな女の子のように愛くるしいお顔です
いかにも生意気盛りの少年らしい
突き出した千本分の手の表現がなんとも魅力的
ついジャンケンしたくなったりして
お昼寝中、いえ、考えるポーズ
でも左手の蓮の蕾も、ひょいと肩に担いじゃっている感じ
スカートのプリーツもしっかりついてるし
と印象に残ったいくつかの観音様でした。
おしまい。
★ 熊野古道を歩く ① 小辺路・果無峠越え
熊野古道を歩く ③ 中辺路・小雲取越え