11/1 (水)ブナの森を抜けて・三国山稜 |
ブナの黄葉と間近に見える富士山を楽しみに。
御殿場からバスで約40分、
籠坂峠から「三国山ハイキングコース」が始まります。
時々響く鈍い音は富士山の裾野にある演習場から ?
粒の細かい箇所は砂浜のように足を取られて結構歩きにくい。
触るとほろほろと崩れ落ちてしまう。
今のところ空模様も今一つだしね。
でもやっぱりお喋りしながらの山道は楽しいな。
足元に落ちていた実:
ヤマボウシはまだ枝にも残っていたけれど高いところは逆光で…
右のオレンジは何の実かな
以前スノーハイクをした時には、
ここに出た途端強風にあおられて、急いで林の中に逃げ戻り、
進むか退くかしばらく悩んだのでした。
今日はまずまずの穏やかさで、背の低いカラマツが格好良く枝を広げています。
あれあれ、霧までかかってきて袖がしっとりしたような。
「大切にしましょう三角点」「国土地理院」と書かれた小さな柱に
お守りをされていましたよ。
まだ枝に残っている葉の茂みが、光を受けて返す。
ちょうど休憩の頃合いで、そろそろお腹もすいてきた。
腰を据えてお昼にしましょう。
しばらく広がっていた青空はそのうちまた隠れてしまったんですから。
樹の幹も足元の葉っぱもビミョーに違ってきますが、
右手に見えるのは箱根の山々。
相模・甲斐・駿河の三国の境になるから三国山。うふ。
ここからコースは北に折れて、
中央がえぐれた難儀な道を下りていくことになりました。
足元で乾いた落ち葉が擦れる音を聴きながら。
傾いた樹に跨り、間にお皿やバーナーを広げて楽しいお昼にしていた親子。
ふわりと地面から浮いてままごとをしているようなその様子は、
薄曇りの空の下で輪郭さえも柔らかく、
ふと物語の森に誘い込まれたような気がしました。
しばらく進んで振り返ったら、もう二人の姿は見えくなっていたかもしれない。
確かに顔を合わせて、二言三言言葉も交わしたのに、
あれは本当に現実のことだったのだろうか、と今でも思ってしまいます。
それから三国峠で車道を横切り、
また中央が細く狭まった道を鉄砲木の頭めざして。
でもこちらはススキに囲まれた中、時々富士山も見えるという明るい道です。
見上げれば飛行機雲が行き交うカヤトの原っぱ。
というか、白くありませんね。
先週末に台風が来るまでは7合目付近まで真っ白だったのに。
ことに右側の木の間越しの山肌がいかにもほっこりした色合いで、
なんて右側ばかり気にして歩き続けていたら、
小さなピークに乗った後の道筋がわからなくなってしまいました。
判断に困るような位置に赤テープが一ヶ所。
直進は荒れた斜面。
直角に折れて左(北)に下りていく方には
踏み跡と言えなくはない落ち葉の乱れはありますが…
多分地図上北に折れる地点なのでともかくその通り進んでみたら、
やがて次の赤テープが目に入り
ピークを巻いてきた道が合流しました。
右側ばかり見て歩いていたから、巻道の踏み跡を見落としたようです。
二人で反省。
しかも私、ピークの状況のわかる写真も撮ってこなかったし。
丹沢でお馴染みの紅葉マークが出てきて、ここからは東海自然歩道。
山頂からも直接下れるようです。
それから名残のナデシコ、トリカブト、ホタルブクロくらい。
山の花ももう終わりのようです。
途中ですれ違った地元の人から、今日はダイヤモンド富士が見られる日と教えてもらって見上げると、あら、山頂には何人か人が集まってきている様子です。
私たちはそれまで待っていると帰りのバスに間に合いません。残念。
その後、湖畔のバス停からだって見えるのではないかしら、
と気がついた時はすでに遅し、やっぱり見逃してしまいました。あ~あ。
( この日平野付近ではことのほか見事なダイヤモンド♦ 富士が撮影できたようです。
時間もちょうど…)
でも、朝早く4時に起きて、各駅停車で(朝一番のロマンスカーでは間に合わない)
とことこやってきた甲斐のある一日でありました。
おしまい。
★ 御殿場0810-(河口湖行@)-籠坂峠0842
★ 籠坂峠0900-アザミ平0945-アザミ平東0955-大洞山1030-大休止
1055/1110-三国山1150-三国峠1215-鉄砲木の頭1245/1300-切通峠
1400-高指山1445/1500-登山口1540-平野BS1600 (時々小休止もあり)
★ 山中湖平野1615-(富士山駅行)-富士山駅1705/1728-大月1823
★ JR御殿場線松田駅ではICカードが使えません。
★ 山中湖を巡る富士急バスは案外複雑で、
出発時刻によって御殿場方面(途中乗換)もあり、
また新宿直行バスもあります。
いろいろ調べてくれたpalletさん、ありがとさん。
★ トイレ:籠坂峠公園墓地(冬期閉鎖)、山中湖平野BS
皆さんと行った三頭山の黄葉の森が今でも思い出されます。
10月は雨続きだったけど、間に合ってよかった。
なんと!もうダイヤモンド富士!
おっかけた頃を懐かしく思い出しました(*^_^*)
町のスケジュールもあって、かなりやきもきしました。
でもね、金色度はあの時の三頭山が一番。
記憶の中でどんどん輝きを増しています。
cyu2さんのダイヤもきっとそうでしょう?
あれもう5年も前なんですね。
あんな寒い時期じゃなくても見られるのだから、
今度狙ってみようかな。
ポッチリのダイヤでいいから。
静かな森はいろんなものを感じさせてくれますね。
日射したっぷりキラキラ満載では、そんな感覚が鈍るかもしれない
キラキラもしっとりも、両方があって、かえってよかったかもしれませんね。
最後の富士山もいい眺めでしたね。
そうですね、葉っぱキラキラ、私たちキャァキャァでは
のがしてしまったかもしれません。
静かに自然と自分に向き合うことで、感覚が澄んでくるのかも。
でもやっぱりね、このしっとりは
何時になったらまたキラキラしてくれるのかしらと、
歯痒い気はしていましたよ、というのが正直なところ。
期待させられていただけに。