霞沢岳 ③ 霞沢岳往復 (10.1 火 ) |
「暗い中歩き出して冷たいお弁当を食べるより小屋で暖かい御飯を」と勧められてそうすることにしましたが、山小屋で朝食6時というのはちょっと遅いような…
まぁ、今日の日没は17時30分頃、暗くなる前には戻ってこられるでしょう。

蝶ヶ岳の山裾を縫って光る梓川も見えました。
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ということでのんびりお布団にくるまっていたので
モルゲンロートは見逃したかも。
でも穂高の向こうの空はほんのりと、
心配だったお天気もどうやらもちそうです。









明治35年に小島烏水は、島々から徳本峠ではなく、沢渡から霞沢を詰めて上高地に入ったそうな。


K1が手前でその次がK2? 西穂は2の方が先だった。
ところでP1、P2のPはわかるけど、Kって何?
ヒマラヤにK2ってあるよね?(ヒマラヤいつか行きたいな)
( K2のKはカラコルムの英語表記 Karakorum の K でした。
ってことはこちらは Kasumisawa の K?)
あーだこーだ言っていられたのもこのあたりまで

まだあるのぉ? ありがたいはずのトラロープに八つ当たりしながら

今度は徳本峠から大滝山を経て蝶ヶ岳まであの稜線を歩いてみたい。

手前焼岳から西穂への稜線の下の方には帝国ホテルや清水屋ホテルの赤い屋根。
確かウェストンさんは霞沢岳にはあそこから登ってきたはず。



「さて、どうする?」「このままここでゆっくりしているのもいいかも。」「そうね。」
「霞沢岳までどのくらいかかると思う?」
「うーん、でも歩いていればそのうち着くんじゃない?」
で、12時になったら引き返すことにして出発しました。



こんなに纏まっているのを見るのは初めて。



実は360度の展望感はK1の方が上かもしれません。でも穂高の全容を目の当りにするにはこれ以上の展望台はないと言っていいでしょう。かつては前、奥、西、北と個別のピークを区別しないで、明神岳を含めてあの山々全体を穂高岳と呼んでいたとか。この穂高の姿を眼にした時、霞沢から上って来た小島烏水も徳本峠でのウェストンに劣らない喜びを覚えたに違いありません。
いまだ見ぬ時、麓から仰ぐ時、同じ高みに立って相対する時、そしてついにその頂を踏んだ時、
憧れの山はそれぞれに応えてくれます。そこを歩いていたことを思い出す時も。

さて、12時になりました。戻ることにしましょうか。
帰りも下っては上り、上っては下り、またまた上ってK1。
最後の眺めを楽しんでからK1を後にします。
気を使う下りも無事に過ぎ、少し気持ちにゆとりができて、
初めのうちは深まる秋のボルドー色や紅白実合戦などを喜んでいたけれど、







小湿地を過ぎてからジャンクションピークまでなんてこんなに長かったっけ?
このコース、伸び縮みするんじゃないでしょうか。



今日出会ったのは、ソロのお嬢さん、小屋で一緒だったご夫婦、それから朝明神を発ってきたというタフな女性三人の大阪隊だけです。長く静かな山旅でした。
それにしても、よく歩きましたぁ。
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【 おまけ 】

(2008.10.17 田代池から)
★ あとちょっと、上高地まで( おまけいろいろ )続きます。
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今なら言える(^^ゞ
縦走してるときならあのくらいのアップダウンは
どこにでもあるような気がするけれど
ピストンだから、疲れたよ~飽きたよ~って感じるのかも。
紅葉はあと1週間だったかな?
この3連休もどこか行けばよかった!?

霞沢、懐かしく拝見しました。
K1手前のザラザラ急登は相変わらずのようで、霞沢で一番イヤな箇所ですよね。
でも岳沢と穂高の吊尾根が正面に見えて、素晴らしかったでしょう。
お天気も良くて、ほんと!よかったですね。
ピストンの山って、絶対帰りの方が長いですよね!
「このコース、伸び縮みするんじゃないでしょうか」は正しいと思います。(笑)
それから、ゆきさん、鉄子さんですね~
あのアルピコ車体見て、井の頭線って分かるなんて、凄いです。
霞沢岳、「お見それしました」って感じ。
いい山だったし、歩き甲斐もあったし(エヘヘ)
私もまた行ってもいいかな。
ところで、私たち年を取ったのかも(そりゃそうだ)。
初めの頃は休憩を入れて標準CT通りだったよね。
でもK1-霞沢岳間はあのCTはウソだって声が多いみたい。
素晴らしい展望でした。
sanpoさんが山頂のガスが残念で、次の日に登り直したのって
正解でしたね。(真似はできないけど)
だって次回が快晴の保証はないんですもの。
>「このコース、伸び縮みするんじゃないでしょうか」は正しいと思います。
sanpoさんのお墨付きをいただいたので「ピストンの法則」と命名。
そうそう、五竜-鹿島槍ですが、
古いメモを見ていたら、私も口ノ沢のコルとキレット小屋の間に「まだ着かない」、
八峰のキレットには「案外あっけない」なんて書き込んでました。

私も、同じことを思っていたのよ~。
調べる元気もないまま今になっているけれど、
>ってことはこちらは Kasumisawa の K?
という、ゆき&pallet説で納得しておきましょうかねぇ・・。
それにしても、よい天気に恵まれて、最高の山歩きができましたネ!