ちょっと道草 : コルクの話 |
このごろ道草ばっかりですが(^^;
ワインの方の「丸いもの」と言えば、コルクの栓。
これは材料のコルクガシから抜き出したところです。
コルクはコルクガシの樹皮から作るということは知ってはいたけれど、
実物は初めて。なるほど樹皮はこんなに厚いんですね。
で、コルクガシってブナ科コナラ属というからにはドングリがなるんでしょうね。
ああ、イベリコ豚のえさになるというドングリ?
二つ三つ手に入らないかしら。
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「はなのすきなうし」という絵本がありましたっけ。
牛のふぇるじなんどは体は大きくて強そうだけれど、
本当はコルクの木の下に座って花の匂いを嗅いでいるのが好きなおとなしい子。
ある日、ふぇるじなんどはうっかりとくまんばちの上に座り込んでしまいました。
蜂は怒ってふぇるじなんどのお尻を刺す、
刺されたふぇるじなんどは痛くて痛くて狂ったように走り回る。
それを見て喜んだのは闘牛に出場する牛を探しに来ていた男たちです。
ふぇるじなんどは車に乗せられてマドリードに連れていかれました。
でもふぇるじなんどは闘牛場の真ん中に座り込んだまま動かない、
見物の女の人たちが頭に挿しているきれいな花の匂いにうっとりしているだけです。
これでは闘牛になりません。ふぇるじなんどは故郷に戻されて、
また大好きなコルクの木の下でのんびり過ごしましたとさ。
コルクってこういう風に木になっているのね…
なんてずっと信じていたかって? まっさかぁ!
★「 はなのすきなうし」 岩波書店 マンロー・リーフ作 ロバート・ローソン絵 光吉夏弥訳
【 追記 】
描かれているのはコルクガシの雄花ではないかという説あり、
コルクガシの雄花はこんなふうに垂れ下がるんですって。
画像を探して見てみたけれど、う~ん、これはやっぱりコルクの栓。
雄花にヒントを得たかどうか、ともかく画家のユーモアだと思うんですけど。
★ コルクガシのドングリを手に入れました。こちらから見て下さいね。
で、どんぐりも見てみたらワインの栓になるくらい細長いのね。
それにしても、吞ま(め)ないヒトなのに
ワインのラベルやワインの栓やって…(^^??
そのうち拾いに行こうかなぁ。
ワインはね、木箱もあるよ。中味は家族が手伝ってくれるしね。
コルクからこんなお話が繰り広げられるなんて
ゆきさんの読書量の凄さにビックリです。
もう一つ、呑めないというのもの驚き!
でも「読書量の凄さ」というのはとっても気恥ずかしいです。
子供の頃の絵本ですもの。
でもその頃、これはワインの栓がぶら下がっている絵、
なんてことは思いませんでしたよ。
ふふ、山うさぎさんはお酒強そう。