色いろいろ @ 京都 (2.25-2.27) |
旅に出ると必ず、行ってみて気がつくその土地その時ならではの何かに出逢います。
だから初めの予定は二つか三つほどにして、余裕をもった旅程を組まないと。
かつてくず繭から紡いだ糸を繋いで織って日常の着物としてきた紬織。その美しさを追い求めてきた染織家志村ふくみさんの平成27年度文化勲章受章記念展です。
私も去年の秋に草木染めの真似っこをしてクサギの実で糸を染めてみたばっかり(^^ゞ
これは見逃せません。
たとえば、「湖北残雪」という作品。
この作品に取り組んでいた時、琵琶湖のほとり近江八幡で育った志村さんの脳裏には、
新幹線の車窓からも見えるあの比良の山並みが浮かんでいたのでしょうか。
その他に、染め上がった色をそのまま生かした12枚の無地の着物がありました。模様がないだけに一層紬織の微妙な風合いが引き立っています。
草木染めの材料はよく知られた藍や茜、紫、紅花のほかにも、梅や桜の枝、団栗なども。玉葱の皮を煮出した輝く金茶色、緑がかった明るい刈安の色、それに藍を掛けた深い緑色、イチイの朱色…
クサギの薄い薄い青は 藍の薄い色より透明感があって青磁の色を思わせる、志村さんはその色を「天青」と呼びました。「雨過天青(晴)」雨が止み、空が晴れ渡る。中国で最高の青磁を讃えた言葉です。
色の競演という華やかさではなく、しっとりと懐かしい色のいろいろ。草や木はこんなにも豊饒な色を秘めていて、(自然の色合いの豊かさは山を歩いていればいつも感じることではあるけれど)それを取り出して留めておく技を持つ人がいるのです。
そんな色の廊下を抜けていくと、その先には色相にそって並べた糸巻きから幾筋かの糸を引いて、滝のように流したインスタレーション。これがまた美しい。「光の経」と名付けられた糸の筋から微かな音色が聞こえてくるような。
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京都の近代美術館の中には、さりげなくて居心地の良いカフェがあります。展覧会の余韻に浸ったあとも、それまでの催しのカタログなんか眺めてゆっくり過ごしました。
でも、このコロコロ玉はあんまり売れないんですって。え~? どうして~?
どうも自分でもできるって思ってしまうらしい。それでもおばあさんはつい作ってしまうとか。ワタクシはもちろんすぐ買うことに決めました。色や模様を考えながら玉を選り分ける時間の楽しいことったら。確かに自分で作るのもそれに劣らず楽しそうですが。
★ 志村ふくみ展は京都で3月21日まで。
その後沖縄へ廻り、9月には東京世田谷美術館でも開かれる予定です。ぜひどうぞ。
で、この古裂れの玉、私も買わないヒトだな。
何しろどんな小さいものでももう物を増やしたくなくて
この頃ほんとに何にも買わなくなった。
ゆきさんがこうして見せてくれるからそれでいいや(^^ゞ
あ、六花亭のボンボンならどう?
食べるとなくなる。
例の坂本直行の花の絵が描かれた平たくて丸い
紙箱に入ってたんじゃなかったっけ?
食べればなくなってもあの箱だの包み紙が問題よね(^^ゞ
楽しい画像があったから貼り付けておこう。
https://www.rokkatei-eshop.com/eshop/commodity/00000000/10367/
箱や包み紙は、れみちゃんやはるちゃんにあげれば?
私は今情報や書類の処分をしたいよ。家の中でも溜まっちゃってるの。
山を歩いて癒されるのは、そんな色や空気に包まれるからなんでしょうね。
近頃は着物をとんと着なくなったけれど、紬の風合いはステキですよね。
なにより着やすいのが嬉しかったのでしたが。。。
私今でも着ますよ~。
ちゃんと着て出かける暇はなくても、
家でちょこっと着てお茶ごっこしてみたり、小物の色合わせあれこれ試してみたり。
確かはなねこさんの色無地は東雲色でしたっけ?
(違ってたらごめんなさい)
京都にお出掛けだったんですね。
草木染め、色を表現する言葉も綺麗な言葉が多いですよね。
最近カタカナで言っていますが、この可愛いコロコロ玉を見ていると
やはり昔からの微妙な色合いを表す言葉がピッタリのように強く思います。
ちなみに、この玉はボタンになってるのかしら?
春、白シャツのボタンを一個こんな玉に付け替えたら可愛いのにな〜♡
そう、いろの名前も優雅ですよね。
瓶覗きとか浅葱とか縹色とか、梅鼠とか灰桜とか。
大好きです。
ボタンね! それはステキ♪
私、眺めることしか考えませんでした(^^ゞ