竜頭鷁首(りゅうとうげきしゅ・りょうとうげきす) |
7年後の辰の年まで待てなくて。
まずは。
平安時代、貴族達は寝殿造の邸の庭に池を設え、
船首を「竜頭」と「鷁首」で飾った二艘の船を浮かべて「管弦の遊び」をした。
「竜」は勇猛に水を渡り、「鷁」は風波に耐えて飛ぶ。
どちらも想像上の動物だが、その像は船の安全を守ると言われている。
以上、高校の古文の復習でした。

なかなかキュートでしょ?


それとも出番に備えて化粧直しをしたところだったのかしら。
2009年夏に燕岳から蝶ヶ岳へと縦走、
上高地に下りてきた時に見かけた竜頭鷁首を撮影中のワタクシです。
一緒に行ったpalletさんが撮ってくれました。

訪ねたのはむか~しのことで、こんな写真一枚しか残っていないのが残念です。

山レポらしくと上高地から話を始めましたが、
実はこれを紹介したくて、この記事を作ったというわけでありまして(^^ゞ

垣根越しにこんなものを目にして、思わず首を捻ってしまいました。

もしや映画の撮影中?

数秒後、「竜頭鷁首 ?」と思い当った時のショックと言ったら。
これに乗って管弦を奏する? 王朝の装束で?
はぁ~。

その後、船が池に浮かんでいる様子を新聞で見た時には、思わず吹き出してしまいましたよ。中尊寺や毛越寺など平泉の寺院、遺跡を世界遺産に申請した時の記事。登録勧告を審議するイコモスの委員たちが、鹿爪らしい顔をして(もちろんスーツにネクタイの姿で)、この船に乗って現地調査をしていたのですもの。

「鷁」は水鳥の姿です。
正面から見るとなんだかお猿さんみたいだけれど、この角度ならとっても可愛い。
それにしてもどういう発想でこんな造形になったのやら、他で見かけた「竜頭鷁首」は、どれももう少しおとなしい形でした。顔はそれなりに素っ頓狂でも。
ところで、毛越寺では2011年6月の世界遺産登録を機に、新しい船を作ったようです。気仙沼の船大工たちが震災復興の祈りを籠めて取り組んだ新しい船は、かなり穏やかな形に落ち着いたらしいけれど、迫力満点のこのガンダム系はどうなったのでしょう。
危ない角を丸めてもらって、どこかの公園で生き延びているといいなぁ。
あ、こんなレポを作っていたら、実際のお祭りを見たくなっちゃいました。
今年の秋こそ穂高神社の行事に合わせて山に行きたいものです。
おしまい。
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2016年夏北日本を襲った台風10号は、岩手県一帯にも爪痕を残していきました。
今なお仮設住宅の整備が途上とのこと。速やかな進展を願うばかりです。
2017年はどうぞ穏やかな年でありますように。
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
「竜頭鷁首」? 高校の古文? はて。。。 (^^;
というのはともかく
竜はなんとなくイメージできても、「鷁」はまったく想像がつかない
でも、あのガンダム系は面白いですね。
誰がいつ作ったのか、知りたくなりました。
明けましておめでとうございます。
あのガンダム系、面白いでしょ?
絶対、公園かテーマパークの方が似合っていると思いますが、
ホントにどういう人が作ったんでしょうね。
で、依頼した当時の毛越寺の御住職も「おお、これはよろしい」と仰ったんでしょうか。
自然の中にも面白い形がたくさんありますね。
お花だって、改めてよく見ると不思議な形をしてますよね。
そんなこと考えていると 山歩きも、まだまだ楽しめそう。
こちらこそ、今年もよろしくお願いいたします。
今年もよろしくお願いします。
明神池のはたぶんちょっとだけ見た記憶があるのですが、
毛越寺のはビックリですね。
というより、私も毛越寺行った時、多分案内の写真か何かで見た記憶なのですが、
ずいぶん大きなお舟に乗って宴をするんだ・・・
と思っただけで特に違和感もなく(笑)
違和感を感じられる知識が私にはありませんでした。
ゆきさん、やっぱりさすが、と思いました。
今年もどうぞよろしくお願いします。
前ほど山に執着しなくなって…なんて言わないで、チャーミングなcyu2レポを続けて下さいませ。
ちゅちゅりずむの企画はとても参考になるんですもの。
でも山のことじゃなくてもいい、時々でもいい、インスタグラムの短いのでもいい。
でないと、却ってストレス溜まりますよ~。
あ、この怪獣たち、
cyu2さんが訪れた2011年(?)にはもうお蔵入りしてたかも。