12/30 (金) 氷の花を探しに : 三度目の三頭山 |
三頭山に多いカメバヒキオコシの根元にできる「霜柱」の様子を見にいきました。
この時期、路線バス終点の数馬から都民の森への連絡バスはありません。
イベントの催される日は特別に運行されるけれど、次の機会は1月半ばです。
シソ科のシモバシラやカメバヒキオコシの茎が地中の水分を吸い上げて凍る「霜柱」は、
標高の高い三頭山では11月末から見られるということだから、1月になってはもう茎が
お疲れでしょう。バスがなくたって、数馬から旧道を歩けば都民の森までたった一時間、
って扇山の車道を歩いた後は意気軒昂です。
年末の休日が始まったので、武蔵五日市駅 9時発のバスは結構混んでいます。
やっぱり三頭山は人気のお山、みんな数馬から歩くくらい気にしないのね、
なんて思っていたら、あらら、払沢の滝入口で団体さんが下車、それから柏木野で2人、人里で2人下りて、終点まで乗っていくのは3人だけになってしまいました。
さすが九頭竜神社、手水舎の蛇口(?)は髭の長~い竜。大掃除をしていた神主さん(?)が、「お、写真を撮るんですね、水を出すから待って」と水栓を捻ってくれました。それではちゃんと手を清めてからお参りしなくちゃ。
橋の袂に「秋川上流端 多摩川合流点まで33.57km」という標柱が立っていました。なるほどここまでは三頭沢なんですね。
いくつか橋を渡り、流れを渉り返して、数馬BSから一時間ほどで周遊道路に飛び出しました。ちょうどいい休憩時間、ってもう11時…
それから車道を数分。
ここまでで「霜柱」を見られたら、このコースを取って大滝へ直行、ブナの路に入ろうと思っていました。ブナの路沿いにはカメバヒキオコシが「カメバ、カメバ、またカメバ」って囃したくなるほど、たくさん生えています。紅葉の頃には紫の咢がとってもきれい。でもこの時間ではどうでしょう。せっかく「霜柱」が出来たとしても、日が当たってかなり融けてしまったんじゃないかしら。カメバはいつも日陰の森林館の周りでも結構見られましたよ。まずそっちから。
なんて知ってましたもんね。今日は初めからゲートを乗り越えて入る気でした。でも実はちゃんと「裏口」というものがあって、そこにはチェーンが掛けてあるだけ。
今日は冷え込みも弱い上に、茎もだいぶ傷んでいておとなしい「花」ですが。
道端の株は刈り取られていて、短い茎で精一杯「花」を咲かせています。
山納めの若い二人がいい感じ。
( でも、ここまで車で来たんですよね、ってちょっぴり僻んでみました。)
大滝に御挨拶をしてブナの路を進みます。
しばらく気持ちのいい笹尾根を辿って、槇寄山から仲の平BSへ下りても、16時7分のバスには充分間に合うでしょう。だけど2016年の秋は、西峰と中央峰は踏んでいてもまだ東峰が残っていて、「三頭」山にならないなぁ、って別に誰に義理があるわけでもないけれど…これから東峰を往復してくると、あんまり余裕がなくなりそう。そのままさっさと鞘口峠に下りて、数馬の湯にお迎えを頼むというのもいいかも。
とまず中央峰へ、
その先の展望台では、御前山から大岳山を経て伸びる馬頭刈尾根がよく見えました。
こんなに植林が続くんでしたっけ? 日も翳って気温も下がってきたので、ちょっといじけ始めました。
本道を逸れてついそちらへ。
地図で見ても確かにその通りではありますが、この季節のこの時間には歩きたくないコースです。
けれど熱い温泉に浸れば、強張った体もじわ~とほぐれてきて、あぁいい気持ち(^_^)v
数馬からの旧道は扇山の車道よりずっと楽しい道で、また歩いてもいいくらい。ただ、連絡バスのない時は路線バスの始発も遅くて、スタートが遅れるのが問題です。
★ 武蔵五日市駅0848/0900-(西東京バス@940円)-数馬0956/1000-
旧道入口1020-都民の森駐車場1110-野鳥観察小屋分岐1200-ムシカリ峠
1245/1300-東峰1315-陽光の路分岐1400-回廊の路合流1408-鞘口峠
1430-都民の森駐車場1445・・・・・・温泉センターBS1608-(バス)ー
武蔵五日市駅1700/1707拝島行
★ 都民の森コースマップ
★ 数馬の湯
★ 高尾山のシモバシラにできた「霜柱」の様子はこちら。
カメバヒキオコシ
霜柱の花はまだ、見たことがありません。
氷のお花が咲いてるなんてすてきです。
氷の花、ステキでしょう?
日が当たってキラリと光るともっときれいだと思うんですが、
すぐに融けてしまうし、日陰に多いんですよね。
あ、それで名古屋の方(?)でも見られるって聞きましたよ。
探して見て下さいな。