6/8 (金) 行ってきました、谷川岳 |
新緑の頃の再挑戦を考えていたのに空しく時間が過ぎるうちに、
6月6日水曜日、雨がしとしと、え~、もう梅雨入り宣言?
でも金曜日は前線が南に下がるということです。
というわけで行ってきました、谷川岳。
右端のあのニャンコ耳から俎嵓への稜線ではありませんか。
へぇ、こっちからはこんな風に見えるんですね、なるほど。
正面奥の三角は笠ヶ岳(と、案内にあり)
ところで今日の山旅は、花は寂しいかも。
シラネアオイもミネザクラも終わってしまったそうだし、
ニッコウキスゲや特産のホソバヒナウスユキソウはもう少し後になるという端境期だから。
天神平から山頂までずっと結構なイワカガミロードが続きます。
ロープウエー駅に置いてあったパンフレットによれば、
葉が丸くて大きいオオイワカガミ、白い花をつけるヤマイワカガミもあるということ。
それでは今日はイワカガミで行ってみよう!なんてスタートしてみましたが、
葉っぱは丸くて大きい / 花の色は白いけれど。
紅色がことに濃い株 / 萼片も色さまざま / 仲良く紅白
途中で、「 いやいや、谷川岳の歩き方は高尾山とは違うはず。真面目に先へ進もう 」
と思い直しました。
イワカガミとはお別れします。
でもそれからもユキザサ、タムシバ、マイヅルソウ…次々に。
( 今日はマイヅルソウなんて相手にしないもんね。)
諸般の事情で天神尾根往復に変更。 諸般の事情って? まぁまぁ。
うーむ、今日は天気も安定、日も永い、ロープウエーの最終に間に合わなくても、
とちょっと心残りではあります。
今回もやっぱりあのてっぺんをちょん切られたような山が見えてきました。
気になります。
向こうの尾根のも一つ向こう、後でちゃんと地形図を見てみなくては。
さて熊穴沢避難小屋の日蔭でおやつ休憩をしてまた先へ。
そうだった、避難小屋の先から登りがきつくなるんだったっけ。
晴れて暑い。
しかしその割に虫が少ないのが有難いです。
嬉しいご褒美。
俎嵓(まないたぐら)の特徴的な山容が見えてきました。
昔はこちらが谷川岳と呼ばれていたのに、
いつの頃からかその名前はトマ・オキの方に移っていったとのこと。
この東斜面の岩場を狙った積雪期の写真を見たことがありますが、
息を呑むほど美しい写真でした。
赤城山(中央左寄り)が見えました。 どこから見ても「裾野は長き赤城山」です。
まぁ雨は大丈夫のようだけれど、遠くの山は一層霞んできました。
このあたりでチョロチョロと水音が聞こえて、小さな流れが始まったと思ったら、
肩の小屋下にはまだ雪渓が残っています。
雪渓を越えればすぐ肩の小屋で、そこで腹拵えをしたら、さぁ、頂上アタック。
今日は苗場山までは見えませんでした。
向こうのピークは相棒のオキノ耳。
覗き込んでみるとマチガ沢の下の方には沢筋にまだ雪が残っていました。
ここで、唖然というか、ポカンというか、不思議な会話があり。
私の頭の中ではすぐには回路が繋がらなくて一瞬の空白。
「あっちとこっちとどっちが高いんですか。」
「えーっと、私もよくわかっていないんですけど、(ポケットの地図を見る)
あ、あっちですね。」
「じゃ、行ってこようかな。」
は? どっちが高かろうが谷川岳に来たら両方でしょ、普通。
条件の許す限りは。
それが双耳峰たる谷川岳への敬意ってものでしょ。
そして、こっちからあっち、あっちからこっち、の写真を撮る、
かどうかはまぁそれぞれだけど、
私はあまりポカンとしたので、オキノ耳から見たトマノ耳の写真を忘れました。
というのは言い訳で、実は シラネアオイ、ツガザクラ、ハクサンイチゲ、etc.
とにかく、トマノ耳から先は咲いている花が違ってきたのです。
今年は諦めていたシラネアオイ
丈が低いので思い切り近くから見られます。(カエデの鱗片葉大好き)
左:このハート形はユキワリソウかな。
右:葉が厚いからジョウエツキバナノコマノツメかも。
なんて花と遊びながら歩いていたら、さっきの人はもう戻って来てしまいました。
今日は早目に下山して湯檜曽川沿いに一ノ倉沢出合まで散歩、
一ノ倉沢を下から見上げるというプランも考えていたけれど、
せっかくだから上でゆっくり過ごすことにしました。
これこそが谷川岳の歩き方。
それからもう少し先まで行ってみます。
ヒナウスユキソウの赤ちゃん? 葉は…あまり細くない…
一ノ倉岳手前のノゾキと呼ばれる地点からは
一ノ倉沢をダイレクトに見下ろせるそうですが、今日はここまで。
雪渓はやっぱり歩きずらかった。
今日のプランには天神峠展望台というのもあったけれど、
もう今さら上り道はやんなっちゃったし、
なにより充実した山歩きができたので満足してそのまま天神平に戻りました。
おしまい。
◎ この日見られた花
★ 上野0642-(たにがわ401)-上毛高原0754/0804-(関越交通バス谷川岳
ロープウエー行)-ロープウェー土合口0849-天神平0905
★ 天神平0915-熊穴沢避難小屋1020-天神ザンゲ岩1130-肩の小屋1150-
(トマノ耳、オキノ耳、奥ノ院往復)-肩の小屋1400-避難小屋1520-
天神平1600
★ ロープウエー土合口1703-上毛高原1756/1825-(とき338)ー上野1934
★ バス・ロープウエーのセット割引切符
前回は駅前の観光案内所の営業時間が間に合わなくて買えなかったけれど、
今回は上毛高原駅舎内にカウンターができていました。
大人3850円(通常、バス1250円×2+ロープウェー往復2060円=4560円)
★ 以前の関越交通バスカードは、
尾瀬カードという扱いで、この路線では使えなくなったようです。
★ ロープウェー休業期間
ずっと6月中頃行なっていたロープウェーの点検は、
2017年2018年は11月になりました。
このくらいの山になると、上を見たり足元を見たり遠くを見たり、なかなか忙しいですよね。
赤い鱗片葉が魅力的なのも、よくわかります。(^^)
トマの耳から先のお花は、一気に高山らしくなりますね。
ホソバヒナウスユキソウの可愛いこと。丈が伸びると、細くなるかもですね。
ユキワリソウやジョウエツキバナノコマも嬉しいですね~
来年はまた行ってみようかな・・・。
そう、足元も見たいし、遠くの山も見たいし、困っちゃったけれど。
でも欲張らないことにしたので、上でゆっくりできてよかったです。
ウスユキソウの赤ちゃんは、成長したら八頭身のほっそりさんになるでしょうか。
それにしても20日前に梅雨入りしたはずなのに、
ほとんど降りませんね。
それならそれで安定してくれれば、また出かけられるのに。
谷川もしばらく行ってないから、
ゆきさんのレポ読んでたら行きたくなっちゃった。
私は西黒尾根はもういいかな(^^ゞ
やっと中欧の旅レポをほぼ書き終えたので
何処かへ行きたいなぁなんて思い始めました。
のろのろしてたら、もうあっという間に夏山シーズンじゃん
って気づいてびっくりです。
ここで足慣らしをしておかないと、夏山縦走ができないよ。
でも雨は降らないけれど、お天気不安定ね。
直前決定で近場でも。
西黒尾根、私も一度は登ってみたいと思っているのですが、朝、東京を出て日帰りのタイムスケジュールがうまく組めなくないですか?
組めたら教えて下さい(笑)
ハクサンイチゲに会えていいな~♪
そしていつかは縦走して、越後湯沢で汗流して帰りたいです(いつになることやら)
いいなぁ、というのはそのエネルギーも含めてウラヤマシ。
西黒尾根はcyu2さんなら日帰り楽勝ですよ。
私も、最終バスに間に合わなくても土合まで歩くつもりなら…
いやいや、もう若くないのだから十分余裕を持って、と肩の小屋泊まりにすれば、
翌日は一ノ倉、茂倉を越えて土樽へ、とか。
そうそう、cyu2さん、平標まで主脈縦走もどうですか。
ワタシ、この頃急に歩くの(仕事も)遅くなったような…
写真を撮るの口実にサボってるせい、と思いたい。