7/31 （日）浅間岳（235.2ｍ）＠ 羽村

【 羽村神社から見る多摩川の流れ 】

奥多摩の入り口草花丘陵にハグロトンボを見に行ってきました。

家の近くの池にはいろいろな種類のヤンマ、シオカラ、イトトンボがいるというのに、ハグロトンボは見かけたことがないのです。

ということで、２０２２年夏の宿題はハグロトンボと、それから目撃はしたけれどのチョウトンボ。

羽村駅から登山口になる羽村市郷土博物館まで、暑い中車道をてくてくと歩かずに済む方法を考えていたら、羽村市のコミュニティバス「はむらん号」が回っていることがわかりました。さっそくお世話になります。

トンボは尾根筋で結構見られるということなので、今日はとにかくそこで一匹出会えたら、もうそれで戻ってこよう。と思っていました。ルートはゴルフ場に沿っていてあまり魅力的ではないし、途中で下りても車道歩きが待っているし。

ところがバスを下りて博物館の角を曲がるやいなや、

あらら、眼に飛び込んできたのは何本かの青い筋。

え～、ハグロトンボ？　さっそく？

そう、ハグロトンボが文字通り黒い翅をひらひらさせながら飛び交っています。

なかなか夢幻的な光景でした。

(実は上の画像はひじょーにアナログな合成です。でも載せてみたら自分でも一瞬騙された（＾＾；

メタリックブルーの銅体に黒々と光る翅。
しかし、なかなか留まってくれないのはちょっと困る。
やれやれ、やっとしっかりカメラに収まってくれたのがこちら。
（ 右下の毛の生えたボタンは、オオケマイマイというカタツムリ ）♂の腹部は青緑の金属光沢。
♀の腹部は黒く鈍く。

そして、実は翅は日に透けるほど薄いのです。

これ、お内裏様の冠の纓みたいですね。飾る時にちょんと挿し、仕舞う時には外して手に取るので見覚えあり。

ところで、ハグロトンボはカワトンボの仲間なので翅を閉じて留まります。

つまり翅を開いている画像は、留まった瞬間か飛び立つ瞬間を狙って撮ったというわけで、かれこれ２０分以上も追いかけて、結局何匹とったかしら（＾＾ゞ

さて、これでもう今日の目的は果たしてしまった、どうしよう。このまま帰る？

しかし、ここまで出かけてきて、それはあんまり、せめて中腹の羽村神社から多摩川を眺めてきましょうか。

振り返って見るのは郷土博物館の「旧田中家長屋門」涸れかけた沢に沿った緩やかな道を抜けていくと、
あれあれ、今度は青い翅を閃かせたカラスアゲハに誘われて、またしばらく追いかけっこです。しかし、このカラスアゲハ、よく見ると左の前翅が欠けているような。

左：見慣れたコミスジも日が当たると胸の部分が青く輝いておしゃれ（クリックで拡大します）
右：イチモンジチョウ（♀）カレー饅おしくら饅頭
２０分ほどで羽村神社着。

やっぱり気持ちがいいこの眺め。

羽村神社から浅間岳まではほんの少しで、もう山頂東屋の屋根が見えてきました。

私のハイキングはここから標識にある満地峠までが抜けていて、繋げたい気もするけれど、もっと涼しい時ですねぇ。

東屋の下では、おじさんがラジオで高校野球の中継を聴いていました。

この日は西東京大会の決勝戦、東海大菅生高校が日大三高と戦っています。そう、ここは東海大菅生のほぼ地元なのです。

そして近隣の人たちのいいお散歩コースなんですね。

東屋の横にいたこのトンボは、特徴的な顔がよく見えないけれど、胸の模様は多分マユタテアカネ（♀）（ノシメトンボかも）

左：根元のツボから見るにタマゴタケ
中／右：キンミズヒキとアキノタムラソウ。暑い盛りでも私の中では初秋を告げるコンビです。
戻ってきて多摩川の川べりに降りてみようとしたら、林から出た途端に真夏の太陽が襲いかかる、そうそうに博物館に逃げ込んで、バスの時間まで涼ませていただきました。

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それから、せっかくだから羽村駅のすぐ近くの「まいまいず井戸」にも行ってみました。山の帰りにはなかなか寄る機会がなかったので。

垂直に深く井戸を掘るのが難しい時の知恵に感心してしまいます。

この日お隣の青梅市では最高気温38.1度、全国で8番目の暑さを記録したとか。

幸いワタクシはその頃にはもう家に逃げ帰っていましたが。

　【 オマケ 】　

郷土博物館は玉川上水の歴史や仕組を中心に、郷土の歴史、文化、自然の調査研究及び展示をしています。

これは羽村堰付近で出土した約２５０万年前のアケボノゾウ、ステゴドンの歯。以前気になった拝島水道橋近くの足跡の化石は現地での保存が難しく風化してしまったとのこと。

昭島市出土のアキシマクジラの化石は、基準の標本として群馬県立自然史博物館で保管、そのレプリカを昭島市教育福祉センター「アキシマエンシス」に展示しているそうです。

　★　羽村市郷土博物館

　★　はむらん号の路線と時刻

　★　まいまいず井戸