2025年 03月 20日
1/19(日)敦賀半島ビーチコーミングの記 |

小萩散れ ますほの小貝 小盃
芭蕉
翌日はここまで来たならと足を延ばして敦賀へ
ますほの小貝とはますほ色の赤みを帯びた小さな貝、
今はチドリマスオと名付けられている貝だそうです。
潮染むるますほの小貝拾ふとて
色の浜とはいふにやあらん
平安時代の歌人西行が越前の色の浜を詠んだ歌が残されています。
芭蕉も奥の細道の旅の途中ここに立ち寄りました。
古人の詩心を慕って所縁の歌枕の地を訪ねる旅です。
秋の半ば敦賀から種の浜(いろのはま)まで小舟を走らせ、
土地の俳人たちと宴を開くのですが、
世話人の用意した破籠(わりご)に竹筒、つまりお弁当にお酒、
って楽しいピクニックじゃありませんか。
まぁ芭蕉には自分で句を作るだけでなく、
一座の句を評したり手を入れたり、という宗匠としてのお勤めがありましたけれど。
その時に詠んだのが「小萩散れ」の句で、
奥の細道には別の句が採られているけれど
私はこの句に惹かれています。
年明けにこのチドリマスオの実物を目にする機会がありました。
この間まで東京科学博物館で開かれていた「貝類展」で。
可愛い ♪
そして色の浜では今もこの貝が拾えることもわかり、
これはそのうち行ってみなくてはと。
折よく冬の北陸に行く用事ができ、
って富山と敦賀はそんなに近くはないのですけど、
まあ、東京から出かけるにはあまり違わない、かも。
ビーチコーミングは貝の活動が鈍る冬が狙い目なのです。
というわけでやってきました、敦賀半島。
まず西海岸水晶浜から、目的の東海岸色の浜はバスの都合でその後。

朝の敦賀駅前です。
信号の足元に緑色のスコップ、「みどりのスコップひとかき運動」ですって。
バスや信号を待つ間に雪かきに協力(みんなのどうろりようしやすく)
2004年の福井豪雨でボランティアが使用したスコップの再利用とか。

房総の渚のように黒っぽくはないものの、
期待していたほど白い浜でもありません。

細かい石英がお米の粒のように。
たまに結晶化した水晶が見られることがあり、水晶浜との名がついたようです。

朝の散歩、犬の散歩、足跡が入り乱れて、

おや、あそこで釣りをしている人もいる。

あら、敦賀のモン・サン・ミシェル
風化花崗岩の中に残る石英鉱脈



その割に貝の打ち上げは少なく貝溜りの線もあまりできていません。
そこからお目当ての色の浜へ。
半島を横断するバスはないので、ここはタクシーを奮発しました。

ここ常宮神社には、
神功皇后が三韓征伐の際胎中の応神天皇のために腹帯を着けた地という伝えがあり、安産の神様として地元の人々に親しまれているそうです。

でもこの中にはチドリマスオは見当たらず、出会いはまだお預け。

チドリマスオも数が少なくなったとは聞いてきましたが、
ほんとにこぢんまりした浜でした。
隣の広い海水浴場には貝殻は全くなくて小石ばっかり。
見つからないなぁ、
大体この浜は貝が少ない、
まぁ、一回で出会えるというものでもなし、
私も芭蕉さんの真似をして歌枕を訪ねてみた、ということで、
しかし、そう何回も訪ねてくるわけには、
ぶつぶつ
小さい貝は歩き回っても目に入らない、
しゃがんで探す、座り込んで掘り返す
ん? ん、ん、ん?

ありましたぁ!

芭蕉さんのお導きか、なんて。

左の芭蕉の句碑はあっち向き(句碑撮り忘れ)
工夫して少し向かい合わせてあげればよかったのに

バスの時間までのんびり海を眺めて過ごしました。
色ヶ浜の収穫は少なめです。

ところで同定に手こずったこのタテスジホオズキガイは、
カイという名前がついていても、貝ではないのですって。
この日の海はこんなにも穏やかで、時折りさざなみが立つだけです。
* * *

水晶浜で拾ったものはこちら(クリックで拡大します)

右上の大きい縦縞からなんとなく順番というか順不同というか、
カズラガイ(欠)、シドロガイ、コタマガイ、イタヤガイ、チリボタン、サルノカシラ、カキ、ムラサキインコ、ヒバリガイ、ヒバリガイモドキ、(キヌザル)、ナミマガシワ、ツメタガイ、ハナガイ、マダラチゴトリガイ、ウスユキミノガイ、トマヤガイ、スズメガイ、ヨメガカサ、ナミノコガイ、ベニハマグリ、チゴバカガイ、マルヒナガイ、ナデシコガイ、カニモリガイ、ムギガイ、エボシガイなど(名前は怪しいのもあります)
中央左寄り下にポツンとある緑色は、??
これで完全な形なのか欠けているのか?
浜友さんの見立てでは、
ウグイスガイ科の(もしかしたらアコヤガイ)の稚貝ではないかと。
左上は石英とガラスのかけら
色ヶ浜の収穫は少なめです。

かなり順不同で
ムラサキインコ、ヒバリガイ、ヒバリガイモドキ、ケガイ、シラオガイ、ナミマガシワ、アサリ、アリソガイ、トマヤガイ、クズヤガイ、ヨメガカサ、アミガサガイ、ヘソアキクボガイ、マツムシ、ムシエビ、ムシロガイ、メダカラガイ、フジツボ、タテスジホオズキガイ、
そして左下の小さいチドリマスオなど


軟体動物(イカ・タコ・貝類)ではなくて腕足動物という分類に属している生物。
貝類図鑑に載ってないわけ。
うふ、遥々出かけた甲斐のある楽しい旅ではありました。
★ 敦賀駅0745-(福井鉄道バス菅浜線 ¥800)-水晶浜0824/1030
-(タクシ-¥4870)-色ヶ浜1130/1331-(敦賀市コミュニティバス
常宮線 ¥200)-敦賀駅1401
by koruko-yuki
| 2025-03-20 18:15
|
Comments(6)
ちくちくよりこっちの方が
よほど根気がいると思いま~す(^^ゞ
モン・サン・ミシェル、ほんとによく似てるね♪
よほど根気がいると思いま~す(^^ゞ
モン・サン・ミシェル、ほんとによく似てるね♪
palletさん、おはよう。
根気ねぇ...
あんまり根気という言葉は似合わないような。
それに私は手仕事ということに憧れているの。
でもまぁ、ビーチコーミングも貝を拾っている間や
帰ってきて並べている時などの無心の時間は
なかなかいいものだと思うし、とにかく楽しい。
それにしても何か生み出すかどうかは、?
選別された貝で庭に貝塚ができるかな。
根気ねぇ...
あんまり根気という言葉は似合わないような。
それに私は手仕事ということに憧れているの。
でもまぁ、ビーチコーミングも貝を拾っている間や
帰ってきて並べている時などの無心の時間は
なかなかいいものだと思うし、とにかく楽しい。
それにしても何か生み出すかどうかは、?
選別された貝で庭に貝塚ができるかな。
無知な私には何がなにやら全くわかりませんが、初めて訪れた場所で探していた貝に出会えるなんて♪
さすがゆきさん、もってますね~
TOP画像がとても素敵なのですが、これはお皿か何かですか?
真ん中の渦巻きくぼみがヒント?
さすがゆきさん、もってますね~
TOP画像がとても素敵なのですが、これはお皿か何かですか?
真ん中の渦巻きくぼみがヒント?
cyu2さん、こんにちは。
topの画像褒めていただいてとても嬉しいです。
自分でも気に入っています。。
これは銘々皿、真ん中の窪みがちょうど中心の大きさで、
季節の花5枚セットの中にこの萩の模様があったの。
チドリマスオは2024年11月で打ち上げられていたということなので、
期待はしていたけれど、やっぱりラッキー♪だったのでしょうね。
でもね、その後に行った三浦半島でも見つけたから
そんなに珍しい貝でもなさそうではありまする。
topの画像褒めていただいてとても嬉しいです。
自分でも気に入っています。。
これは銘々皿、真ん中の窪みがちょうど中心の大きさで、
季節の花5枚セットの中にこの萩の模様があったの。
チドリマスオは2024年11月で打ち上げられていたということなので、
期待はしていたけれど、やっぱりラッキー♪だったのでしょうね。
でもね、その後に行った三浦半島でも見つけたから
そんなに珍しい貝でもなさそうではありまする。
一粒(度)で何度も美味しい北陸旅でしたね。
この日もお天気よかったみたいですが、やっぱり寒かったのでしょう?
好きなことだと耐えられるのかもしれませんね。
収穫後は、調べて並べて、楽しいから 時間があっという間に過ぎますね。
水晶浜の貝たちがステキに並べてあって、このまま飾っておきたいくらい(^^)
この日もお天気よかったみたいですが、やっぱり寒かったのでしょう?
好きなことだと耐えられるのかもしれませんね。
収穫後は、調べて並べて、楽しいから 時間があっという間に過ぎますね。
水晶浜の貝たちがステキに並べてあって、このまま飾っておきたいくらい(^^)
はなねこさん、こんばんは。
そうなんです。
山歩きもそうだけれど、事前調査から始まって一粒で...でした。
ただ肝心の用事が霞んでしまったかもね。
(TPOが違うので荷物が多くなって困りました)
この数日は北陸の冬には珍しい暖かさで、
その後の大雪のニュースに映る光景は信じられないくらい。
拾ってきた貝殻を並べたのはお盆が入っていた箱の蓋なんですが、
ばら撒いてみたらこのままでいいかなと。
でもその後ちゃんと並べ替えて分けてしまいましたよ。
そうなんです。
山歩きもそうだけれど、事前調査から始まって一粒で...でした。
ただ肝心の用事が霞んでしまったかもね。
(TPOが違うので荷物が多くなって困りました)
この数日は北陸の冬には珍しい暖かさで、
その後の大雪のニュースに映る光景は信じられないくらい。
拾ってきた貝殻を並べたのはお盆が入っていた箱の蓋なんですが、
ばら撒いてみたらこのままでいいかなと。
でもその後ちゃんと並べ替えて分けてしまいましたよ。

